PREGNANCY

妊娠検査薬の種類について/自分に合った検査薬を選ぶために

生理予定日に検査をできる妊娠検査薬が、薬剤師のいるドラッグストアで購入できることを知っていますか?また、それより安価な生理予定日1週間後から検査できる妊娠検査薬は、薬剤師がいないドラッグストアやネットショップで購入できます。今回はそんな妊娠検査薬の種類についてお話ししたいと思います。

※記事中、妊娠検査薬と記載しておりますが、正確には妊娠診断補助試薬です。市販の検査薬の判定だけで妊娠をご自身で確定させないでください。
妊娠の確定判断は、産婦人科を受診して医師により行います。妊娠検査薬は、あくまでも妊娠している目安という位置づけとお考えください。

生理予定日1週間後から分かる妊娠検査薬の種類

妊娠しているかも?!って、早く知りたいですよね。
女性にとっては、望まない妊娠、望んでいる妊娠、どちらともに大事な情報です。

ドラッグストアでは「生理予定日1週間後から」と書かれている商品をよく見かけます。
色々な状況によって、1週間待って…ということもできますが、人によっては「一週間も待てない!」「1週間が不安でならない」というお声も良くお聞きします。

現在日本のドラッグストアやインターネットの薬局で購入できる妊娠検査薬は生理予定日一週間後から検査できる商品です。(詳しくは、第二類医薬品という分類になります。)いくつか紹介しますと
ドゥテスト(ロート)
チェックワン(アクラス)
クリアブルー(オムロン)
P-チェック(ミズホメディ)
などがあり、1回分と2回分、検査判定が見やすいデジタルの商品などの種類があります。上記のものは、値段も購入場所も比較的手に入れやすい状況です。

ただ、どうしても「生理予定日に生理が来ない!1週間も待てない!」という人は、日本では特定の薬局でしか入手できませんが、生理予定日から検査できる検査薬を使うという選択もあります。

生理予定日から分かる妊娠検査薬の種類

生理日予定日当日から検査できる妊娠検査薬の「チェックワンファスト」(アクラス)。
これは、医療用体外診断用医薬品という流通上の規制がかかっている検査薬で、前述のようにすべての薬局やインターネットで購入することができない商品です。
日本では、現在この商品だけが購入可能です。

以下のメーカーのサイトから近くの取扱薬局を探して購入していただくとスムーズです。(念のため、事前に取り扱っているかどうか電話で確認すると確実ですね。)
「チェックワンファスト」(アクラス)販売薬局一覧

妊娠検査薬には1回用と2回用があります。薬局によっても異なるかと思いますが、1回用は約1,000円(税別)、2回用は約1,500円(税抜)のものが多いようです。

使い方は、尿を3秒スティックの先にかけるか、紙コップに尿を採取して5秒つけた後、平らなところに1分間おいて、判断してください。
採取する尿に関しては、なるべく朝1番の尿など、薄くない尿が判定には向いています。

判定が陰性となっても生理が来ない場合には、判定後1週間で再度検査をしてみてください。
前述のように、もし妊娠反応がプラスになっても、確定診断はその他の臨床所見もみてから医師が行いますので病院に行ってくださいね。

妊娠検査薬の種類とその他の注意点

注意と言いますか、知っておくといいかなということをお伝えします。
生理予定日に陽性の判定が出るということは、まだ受精卵が着床して間もないということです。
受精した受精卵が着床しても、胎嚢(たいのう)が確認できず妊娠継続に至らない化学流産になる可能性もあります。

また、陽性になって直ぐに病院に行っても、受精卵の胎嚢(たいのう)が確認できず、臨床的な判断として医師から「妊娠の可能性が高いのですが、胎嚢(たいのう)がみえないので1~3週間後に来てください」と言われるなど、確定診断まで再受診の必要がある場合があります。

陽性確認後に受診するタイミングは、個々の判断で必要に応じて受診していただきたいのですが、妊娠の判定は原則保険がきかずに自費ですので、考えているよりも高額になる可能性があります(検査する内容にもよりますが、5,000円~10,000円前後)。

陽性判定が出てすぐに受診して、再受診が続いて出費がかさむのはちょっと…とお考えの方は、陽性判定が出てから、3~4週間後ぐらい(人によっては4~5週間後)に受診する方が確実かと思います。
もちろん、基礎疾患があったり何か心配なことがあるようでしたら、それを待たずにすぐに病院に行ってくださいね。