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いざというときのために!知っておきたい防災知識10選

いざというときのために、防災グッズの備蓄などはしていますか? なにかしておきたいとは思っても、何をどのくらい準備すればいいのかわからなかったりしますよね。そこで今回は、いざというときに役に立つ準備しておくべき避難グッズのリストや、安全に身を守るために知っておきたい知識をご紹介します♪

知っておきたい! いざというときに役立つ防災知識

Q1. 赤ちゃんのための避難グッズって何を用意すればいい? オムツの量は?

A. 普段使用しているものを1週間分備蓄しておく

避難所では赤ちゃん用品がなかなか手に入りません。
時間がたてば救援物資として届くことがありますが、赤ちゃん用の避難グッズを各自で備蓄し避難所へ持っていくことが原則です。
備蓄量は最低限3日分は必要! しかし避難所で赤ちゃんグッズを手に入れることが困難なことを考えると、普段使用しているものを1週間分備蓄しておくと◎

<赤ちゃんのための避難グッズリスト>

・母子手帳のコピー
・飲料水
・缶ミルク
・ほ乳瓶
・おしりふき
・バスタオル
・肌着
・ベビーフード(紙皿・紙コップ・スプーンもあると◎ )
・紙おむつ(月齢問わずLサイズを用意)
・使い捨てカイロ(水を40度くらいまで温められる/「湯沸かしBOX」は火を使わずにお湯が作れて便利! )
・レジ袋とタオル(簡易オムツが作れる)

お湯がなくでも大丈夫◎ 非常時に便利な液体ミルクも!

日本初の乳児用調整液状乳(乳児用液体ミルク)「アイクレオ赤ちゃんミルク」が、消費者庁から表示許可を取得しました!
3月5日(火)からグリコの通販サイトにて発売、3月11日(月)からは全国で順次販売が開始されます。
乳児用液体ミルクはお湯や水に溶かす必要がないので、災害などの非常時にもサッと飲ませることができます◎
常温で賞味期限6か月と長期保存が可能なので、いざというときのために備えておくと安心ですね。

Q2. 家族分の最低限の避難グッズはどれくらい必要?

A. 一人当たり最小限の量でOK!

飲料水や食料は避難所で提供されるので、用意するのは一人当たり最小限の量で大丈夫です。

<避難グッズリスト>

・飲料水1リットル/1人×3日分 
・カロリーメイトやビスケットなど3日分
・保険証や免許証(コピー) 
・お薬手帳(常備薬) 
・通帳(表紙のコピー)  
・印鑑(三文判)
・現金(千円札×1枚、100円玉×10枚、10円玉×10枚) 
・メモ帳とボールペン 
・携帯ラジオ(電池式) 
・スマホ充電器(電池式) 
・ペンライト 
・ポケットティッシュ

Q3. 家族の安否確認をするには?

A. 災害用アプリを使おう!

ご家族の安否確認には、災害アプリを使うと便利です!

※LINEは既読で安否確認でき、位置情報も送れます。前もって家族をグループ化しておくといざというときに漏れることなく全員に安否確認が可能に。
※公衆電話は災害時優先電話指定され、10円玉で通話可能になります。

Q4. 子どもと一緒に避難するときはどこに行けばいいの?

A. 指定避難所でOK!

お子さまが一緒でも、基本は指定避難所に避難してください。

Q5. 子どもと一緒に被災したとき、まずしなきゃいけないことは?

A. まずはママの安全を確保!

まずはママの安全を確保しましょう。ママがケガをしてしまってはお子さまを守ることができません!
そして、お子さまをしっかりと抱きしめてあげてください。
机の下へ入るときは、机の脚をしっかり握ること!(地震の揺れで机だけが移動してしまいます。)

※飛行機の酸素マスクは、まず親が装着してから子どもに装着するマニュアルになっています。

Q6. オムツが足りなくなったときの対処法は?

A. レジ袋とタオルで簡易オムツが作れる!

レジ袋とタオルを使って簡易オムツを作ることができます。レジ袋は必ず避難グッズの備蓄品の中に入れておきましょう。

レジ袋とタオルでできる簡易オムツの作り方

1. ハサミでレジ袋の持ち手と両サイドを切ります。
2. 切った部分を広げましょう。
3. お股が当たる部分にタオルを敷きます。
4. 袋が大きすぎる場合は、折り返して調整してください。
5. レジ袋の持ち手部分を腰の部分で結べば完成!

Q7. 家の中と外、どちらが安全?

A. 家の耐震性の有無で判断する

まずは家の耐震性能をチェックしましょう。
耐震性があれば家の中(玄関など出口は確保)で待機することができ、すぐに外へ出て瓦など落下物でケガする確率が減ります。
耐震性がなければ、すぐに外へ脱出しなければ家が潰れて生き埋めになる可能性が大きくなります。
家の中にいるか、外に出るべきかを判断するには、家の耐震性を調べておくことが大切なんです◎

※耐震性のチェック:1981年(昭和56年)以前に建てられた建物(木造・RC造共)は旧耐震基準で倒壊する可能性があります。耐震診断して耐震補強をしてください。

Q8. 避難所にぺットを連れて行ってもいい?

A. 避難所にペットを連れて行くことはできない

原則として、避難所にペットを連れて行くことはできません。
ただし、最近は獣医師会と連携してペットを預かる「ペット避難所」を開設する自治体もあるので確認してみましょう。その際はリードやエサを備蓄し、ムダ吠えをしないなどのしつけを前もってしておくといいですね。

Q9. 避難中女の子を狙った犯罪から身を守るためには?

A. 絶対に単独行動をしない! 複数人で行動する

あまり報道されていませんが、避難所などでレイプや婦女暴行などが起きてるいのは事実です。
こうした犯罪から身の安全を守るために、避難所や仮設トイレに行くときは絶対に単独行動をせず、必ず複数人で行動するようにしましょう。できるなら、信頼のおける男子と行動してください。

Q10. 正しい情報を得るためには?

A. 携帯ラジオから情報を入手する

災害時は停電になり、テレビを見ることができなくなります。電源がなくても使える電池式の携帯ラジオ(予備電池とイヤホンも忘れずに! )を必ず備蓄するようにしましょう。
最近はスマホアプリ「radico」などでラジオを聞くこともできますが、アプリを使うとスマホの電池を消耗してしまうので、情報は携帯ラジオから入手するようにしてください。災害時はSNSなどでデマが飛び交うので、正しい情報をラジオで確認するようにしましょう。

いざというときのための備えが大事!

災害はいつ起こるかわかりません。もし万が一のことがあっても慌てずに行動できるように、日頃から避難所や避難経路の確認、防災グッズの備蓄をしておきましょう!

監修:渡辺 実さん
防災・危機管理ジャーナリスト/ 株式会社まちづくり計画研究所 代表取締役/ 技術士・防災士/NPO法人日本災害情報サポートネットワーク 顧問/

40年以上のキャリアと豊富な実績を持つ防災・危機管理ジャーナリスト。
まちづくりの視点と「防災は臨床学」という信念のもと、国内外の自然災害被災地や大事故現場に足を運んで取材をしている。
報道活動、復興・防災活動に携わっており、マスメディアの災害報道出演も多数。
2012年9月より日経ビジネスオンラインで連載中の「渡辺実のぶらり防災・危機管理」も大好評を博している。
講演・研修活動を通じて、防災への取り組みや今後の課題をお伝えする。