赤子の髪の毛つかみが、ポジションによって進化した瞬間。
髪の毛掴まれてベビーベッドに頭を打ち付けられるとは…!
空手で「躊躇無く、遠慮無く自分のしたいように動くと相手は抵抗できない」みたいな話があるのです。大人になると普通人は人を引っぱるにしろ、押すにしろ、殴るにしろ「相手に対してなんらかの気持ち」が発生します。
「遠慮」とか「怒り」とか「興奮」とか「相手との優劣」とか。
そうすると、その意図が相手に伝わって「抵抗」されたり、自分がその意図に振り回されて力みすぎたりしてうまくいかないんですね。
ところが、なるべく心を空っぽにして純粋に「押す」とか「引っぱる」「殴る」「つかむ」とかの「動き」だけに集中すると、なぜか相手はそれにつられてしまい、抵抗ができなくなるのです。
だから、空手では「技をかけるときは無心で」みたいなことが言われたりします。
で。赤ちゃんはまだ遠慮とか「こうしてやろう」みたいな欲とかがないんですよね。だからひっぱられるとまったく抵抗できない。赤ちゃんの動きのままにこっちがつられちゃうのが実感できます。武道家としての赤ちゃんは「無心」ということにおいて、すごいなーとよく思います。