Q.自分が子どもに「何であの子はママがいないの？」「何で髪や肌の色が違うの？」「何で車椅子に乗ってるの？」などを聞かれた時にちゃんと答えられる自信がないんですが、そういった場合はどうすればいいんでしょうか？

今時、シングルファーザーやシングルマザー、外国人のお子さんだったり、LGBTQの子どももクラスに1人はいると言われています。
社会的マイノリティな方々をちゃんと尊重できるような子どもになってもらうためには、まずは親が新しい知識を得たり、アップデートしていくことがとても大切になってきます。

上の子どもからの質問は全部違うことを聞いているようですが、答えはシンプルに一つで
「あの人はこういう障害がある」などの説明よりもまずは「そもそもみんな同じではない」ということを大前提として伝えてあげてください。
もっと大きくなったら詳しく説明していけばよくて、小さいうちは障害を持っているとか持っていないとか、外国人だとか外国人ではないとか、そういうことよりも前の時点で、そもそも人はみんな違うということから育んでいくことが大切です。
「お母さん大人だけど、あなたは子どもだよね」「お母さん料理得意だけど、あなたはお絵かきが得意だよね」といったことを例に出していくと良いです。

日常会話で「あなただったらこういう人が目の前にいたらどう思う？」「(手伝いが必要だったら)どうしてあげる？」とかそういうことを話したりします。
あとは「お母さんだったらこうするかな」っていうのを伝えてみたりすると良いです。

その人の特徴や状態の説明は後回しで良い。
まずはみんな違っていろんな人がいるということを伝えてあげましょう。
実際に会ったことがなくても家庭の中でどんどん話題にしましょう。


出演：加藤久乃先生、高橋まりなさん