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【小児科医監修】正しく知っておこう屋外では外してもいい?子どもの夏マスク問題

感染対策のためにはマスクは必須、でもこれからの季節は熱中症が気になりますよね。 5月20日に厚生労働省から出されたマスク着用についての見解によると、 熱中症のリスクを踏まえ、屋外でマスク着用の必要がない場面では、マスクを外すことが推奨されています。 その内容をわかりやすくまとめてみました!

※2022年5月20日に厚生労働省発表した見解をもとに構成しています
マスクを着用しない場合であっても引き続き、手洗いや「密」の回避等の基本的な感染対策を継続しましょう
また、高齢の方と会うときや病院に行くときはマスクを着用しましょう

夏場、マスクが必要ない場面では
熱中症防止の観点からマスクを外すことが推奨されています

\そもそも就学前の子どもは/
マスク着用を一律に求められていません
2歳未満:マスクの着用は推奨されていません
2歳以上~就学前:マスク着用を一律に求められていません。

オミクロン株対策以前の新型コロナウイルス対策の取り扱いに戻りました。マスクを着用する場合には、保護者やまわりの大人が子どもの体調に十分注意しましょう

\小学生以上の子どもも/
屋外:登下校ではマスクの必要なし!離れて行う運動や移動、鬼ごっこなど密にならない外遊びはマスク着用の必要なし!
屋内:個人で行う読書や調べたり考えたりするなど他者と距離を確保できていればマスク着用の必要なし!
学校生活:プールや屋内の体育館、体育の授業や登下校の際も屋外に限らずマスク着用の必要なし!

\とはいえ…もちろんマスク着用が必要な場面も!/
屋外:2m以上の距離が確保できない状態で会話をするとき
屋内:会話をするときや、会話をしなくても2m以上の距離が確保できないとき
通勤ラッシュ時や人混みの中ではマスクを着用しましょう

\子どもの夏マスクは要注意!/

4つの熱中症対策

1屋外ではマスクをしない
子どもは汗や皮膚表面からの放熱だけでなく、呼吸により体内の熱を外に逃がすことで体温調節をしています。マスクをしていると、マスクの内側に呼吸の熱がこもり、体温を調節しづらくなります

2暑さを避ける
涼しい服装、屋内で遊ぶ、外で遊ぶときは涼しい日陰で

3のどが渇いていなくても水分補給を!
30分に1回など頻度を決めて水分補給を習慣化

4エアコン使用中もこまめに換気
窓やドアの2か所を開けて、扇風機や換気扇も併用。エアコンを止める必要はありません

\子どもはみんな敏感肌/
3つのマスク荒れ対策

1不織布マスクの下にガーゼを重ねる
肌への刺激をやわらげます

2朝晩しっかり保湿ケア
できるだけ乾燥させないように、化粧水などで朝晩の保湿ケアをしっかりと。
洗浄力の高い石鹸やシャンプーは過剰に皮脂を奪うことも。
低刺激のアイテムを使いましょう

3マスクをつける前にも保湿を
マスクとの摩擦をやわらげます

できるだけ人混みを避けながら、楽しい夏を過ごしたいですね!

監修
医療法人社団 柴健会 小谷クリニック
高座渋谷つばさクリニック
院長 武井智昭先生(小児科)