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【看護師監修】熱性けいれんが起きたら?対処法と救急のめやす
熱性けいれんは、5、6歳までの子供が高熱を出したときに見られる症状。突然の子どもの異変に慌ててしまうママやパパが多いのですが、落ち着いて対応することが大切。適切な対処法や、救急車を呼ぶ目安を解説します。
熱性けいれんが起きたとき、どうする?
熱性けいれんは、約15人に1人の割合で生後6ヶ月から5、6歳までの子どもによく見られる症状です。高熱により脳が驚きけいれんを起こすと考えられています。
目が上を向いてガクガクする姿にはとても驚いてしまいますが、脳に障害を与えるものではありませんので慌てずに対応しましょう。
けいれんに嘔吐すると、喉を詰まらせて窒息する危険があります。窒息を避けるためには、次の対処法が有効です。
けいれんが起きたとき、まずやるべき4つのこと
①子どもを横向きにする
②ベッドなど転落する可能性のある場所にいる場合は、安全な場所に抱っこで移動させる
③頭と脇を冷やす
④なるべく早めに小児科へ受診する
また、受診の際にはけいれんの様子伝える必要があります。次の3つのことをメモしておくとよいでしょう。
・からだがどのようにけいれんしたか
・けいれんは何分くらい続いたか
・けいれんは何回あったか
突然のできごとで冷静でいられなくなってしまうかもしれません。しかし熱性けいれんであれば10分以内に症状が治ります。
落ち着いたら小児科へ受診しましょう。家を出る前に、念のため電話で受診する旨を伝えておくと◎
もし、こんな症状があれば救急車を
・10分以上けいれんが続く
・けいれんがおさまっても呼吸がおかしい
・けいれんがおさまっても意識がもうろうとしている
このような異常があれば、救急車を呼んでよいサインです。
判断に迷ったときは「#8000」に電話を
休日や夜間など小児科を受診できない時間帯に、夜間診療に行くべきか救急車を呼ぶべきかと迷ったら、「こども医療電話相談(#8000)」に電話しましょう。
小児科医か看護師が応対し、適切な処置や対応を教えてくれますよ。
画像: pixta